カタルーニャ独立主義者であることを表明した元年代別スペイン代表

バルセロナのカンテラ出身のマルク・クロサスという選手がいる。2006-2007シーズンにバルセロナのトップチームでデビューしたが定着はできず…。スコットランドのセルティックに移籍し、その後はロシアに渡り、2012年からメキシコのサントス・ラグナでプレーしている。そんな彼は「スペインのためにプレーするよりも、メキシコのためにプレーしたい」と地元紙『マルカ』のインタビューで明言した。

カタルーニャ州にあるジローナ出身の26歳のマルク・クロサスは言う。
「僕はU-17、U-19、そしてU-21のスペイン代表でプレーし、この時は自分が国家の優秀な選手たちといることが誇りだった。今は、自分の息子はメキシコ人で、自分の根源がスペインよりもメキシコだと感じている。カタルーニャのことを話せば、メキシコと同じくらい、カタルーニャを身近に感じるだろう。今日において『自分はカタルーニャ人だ』と言うけれど、スペイン代表でプレーするよりメキシコ代表でプレーする方を好むよ」

また、マルク・クロサスは自身がカタルーニャ州独立主義者であることを明言した。
「僕の“お隣の国(スペイン)”は大きな国だ。小さい頃からこの感情を持っていた。僕の母国語はカタルーニャ語だったし、いつも自分はカタルーニャ人だと感じていた。僕のパスポートと身分証明書は自分がスペイン人だと言うけど、自分の中にある感情は別だ」

ただ、彼はスペイン代表に何も悪い感情は持っていない。スペイン代表がワールドカップで勝利した時はとても幸せだったと語っている。
「僕の代表(つまり、カタルーニャ代表のこと)がプレーできなければ、スペインが勝って欲しい。僕のことを代表はしていないが、僕の友だちが多くいるから勝って欲しい」
 
マルク・クロサスはマドリード出身者とカタルーニャ出身者の違いをインタビューでこう語っている。
「スペイン政府は僕らが求め、訴えていることに耳を傾けていない。彼らがもっと聞いていれば、この問題(独立)はなかっただろう。カタルーニャ人は仕事だけを考えて、平日は街にくり出さない。そして週末はできるだけお金を使わないようにする。マドリードは中心街は週のいつでも多くの人であふれている。これがカタルーニャのメンタリティーだ」

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