ピケがカタルーニャ州政府の首相を支持

バルセロナを州都とするカタルーニャ州は11月9日に独立の意志を問う住民投票を行う方針で動いている(独立の意志であり、この投票で独立が決まるわけではない)。カタルーニャ自治州のアルトゥル・マス首相は住民投票を行いたいが、中央政府はこれを認めない。両者での駆け引きが続いており、スペイン国内の高い関心を集めている。  

カタルーニャ州では9月11日の「ラ・ディアダ(カタルーニャの日)」にはバルセロナで数十万人が独立を求めるデモに参加したと言われる(この数もメディアの報道によってまちまちだ。大概カタルーニャ州のメディアが報道する数はマドリードのメディアよりも多い)。  

9月28日にはスペインテレビ局『ラ・セクスタ』がカタルーニャ自治州のアルトゥル・マス首相のインタビューを放映した。その後にバルセロナのディフェンス、ピケが自身のツイッターで「カタルーニャを代表する首相としてアルトゥル・マスがいることは素晴らしい。ラ・セクスタにはこのインタビューを放送し、スペイン全土に届けてくれたことを感謝したい」とツイートし、自身の意見を表明した。つまり「スペインからの独立かどうか、は別にして、住民投票はやってもいいのではないか」というのが彼のオピニオンだ。  

ピケはカタルーニャの日も息子といっしょにバルセロナの沿道に出てデモに参加した様子を写真と共にツイートし、先日のチャンピオンズリーグのアポエル戦前の会見でも「投票できる権利はある」とコメントしていた。  

バルセロナのカンプ・ノウでは前半17分14秒になるとスタンドから独立を求めるコールが起こる。これは1714年にスペイン軍にバルセロナが陥落した日で、カタルーニャ国が終わったとされているからだ。バルセロナの2013-2014シーズンのセカンドユニフォームはカタルーニャ州の州旗をモチーフにしたものでセカンドユニフォームとして、クラブ史上最高の売上を記録した。  

スポーツ、特に各自治州をチームが代表しているサッカーには政治が持ち込まれるのは当たり前だ。それだけスペインではサッカーが人々の生活に浸透し、影響力が大きいということなのだろう。

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