バロンドールの有力候補に挙げられているクリスティアーノ・ロナウド。現在世界最高の選手のひとりであるポルトガル人。ピッチ内においても、ピッチ外においてもレアル・マドリードに欠かすことができない選手となった。ディステファーノ、プトラゲーニョ、ウーゴ・サンチェス、ジダンのようにレアル・マドリードの歴史を彩る名手のひとりだ。
そんなチームの大事なスター選手にクラブは大きな保険をかけている。もしロナウドが重傷を負い、長い期間プレーできなかったり、もしくは亡くなってしまった場合、レアル・マドリードは1億300万ユーロ(約143億円)を受けとることになる。『Economia y Negocios』というインターネットサイトがそう伝えていた。レアル・マドリードは、トップチームの背番号7の契約更新と共に、彼への保険も更新。3パーセント保険金が上がった。レアル・マドリードは、フロレンティーノ・ペレスが2000年に会長になって以来、選手にもしも何かあったとしてもクラブにとって大きな損失ならないように保険をかけてきた。ジダン、ロナウド・ナザリオ、ラウール、そしてカシージャスももし長期離脱の負傷などをした場合には750万ユーロ(約10億円)の保険金をクラブは受け取ることになっていた。
現在のチームでロナウドの保険金額に近い選手はベイルだ。9100万ユーロ(約127億円)とも言われる移籍金でレアル・マドリードにやって来たベイル。負傷があるとシーズン当初は大きく取り上げられたが、クラブは約100万ユーロ(約1億3000万円)の保険を毎年かけており、もしベイルが長期負傷などをした場合はロナウドと同じくらいの保険金を手にできる。
クラブがもし自分たちのスター選手に何かあった場合のためにリスクマネジメントをするのは当然だし、さすがスペインを代表するビジネスマンのフロレンティーノ・ペレスは抜け目がない。また、金額がどれも天文学的な数字なのは実にレアル・マドリードらしい。