スター選手となると数多くのスポンサーがつき、多くの広告にイメージキャラクターとして起用される。彼らはどこに行っても、ショーウインドウのマネキンのように、多くの人からじろじろと見られる。ピッチで履くスパイクから、私服、乗用車まで。公の場に出る時は服装や携帯品には注意しなければならない。自分が広告として起用されている商品ではなく、ライバルメーカーのものを使っているところを公の場では見せることはできないからだ。
レアル・マドリードのカシージャスは大きなミスを犯してしまった。スペイン代表のキャプテンは、サムスンの携帯電話のイメージキャラクターとして起用され、@CasillasWorldというアカウントでツイッターも始めた。広告戦略の一環だ。しかし、世界最高峰のゴールキーパーのひとりである彼は大きなエラーを犯してしまった。カシージャスは、サムスンの携帯電話と共に写真におさまり、そのアカウントでツイート。ツイートしたはいいが、iPhoneからツイートしましたという表示が一緒に載ってしまったのだ。サムスンの携帯電話をアピールする写真をよりによってライバル社であるアップルの携帯電話からツイートしてしまったのだ。広告には起用されてはいるが、私生活でカシージャスが使っている電話は他社の製品。このツイートを見た人がそう思っても仕方がない大きなミスを犯してしまった。宣伝するどころか、逆にライバル社の製品をアピールする形となってしまった。
スター選手には多くのスポンサーがついている。それゆえに普段自分が使っているメーカーと宣伝しているものをしっかり区別しなければいけない。だが、カシージャスのように多くのスポンサーがつき、車、携帯、シャンプーと多様な商品のイメージキャラクターとなっている選手は大変だ。カシージャスのような多くの商品の広告に起用されるスター選手だからこそ、発生したミスだったのではないだろうか。