スペインリーグ第32節のレアル・マドリード対ベティス戦。サンティアゴ・ベルナベウに乗り込んだアウェーチームは、そのゲームで着る「ユニフォームの色」を悩んでいた。ベティスといえば、クラブカラーでもある緑と白の縦縞のユニフォームだ。このシャツで挑むことは変わらない。議題となったのは、パンツの色だ。今季好調のベティスは、大抵、「緑と白の縦縞のユニフォームに白いパンツ」の組み合わせでプレーをしている。しかし、アウェーのレアル・マドリード戦はその組み合わせでゲームすることはできない。なぜならレアル・マドリードのホームは全身白だからだ。
さて、パンツの色をどうするか? ベティスは、レアル・マドリード戦を前にクラブ公式のツイッターでサポーターにどの色で挑むべきか、訊いた。また、フェイスブックでも投票を求めた。歴史的に見ると、ベティスは、対戦相手が白の場合はパンツの色はいつも黒で挑んでいた。たとえば、サンティアゴ・ベルナベウでも、サンチェス・ピスアンで行われるセビージャとのダービーでは黒いパンツを履いてきた。ただ80年代、ベティスのユニフォームを提供していたMeybaというメーカーは緑色のパンツを提供しており、その組み合わせが、21世紀の今改めてサポーターの心を掴んでいるという。たしかに、今季、緑色のパンツで挑んでいる試合も多い。
黒か? もしくは緑か?
注目が集まるレアル・マドリード戦を前にクラブはサポーター、ファンにソーシャルネットワークを通じて意見を募ったようだ。そして32節のレアル・マドリード戦。ベティスは緑色のパンツを履いて、サンティアゴ・ベルナベウの芝生を踏んでいた。緑色が好みというサポーターの意見が多かったのだろう。
試合に挑むユニフォームの色をサポーターに訊く。最近では練習見学も制限され、サポーターにとって選手、そしてチームは遠い存在となっている。ひと昔前に比べると明らかに両者の間に距離ができている。そんな両者だったが、今ではこのようにソーシャルネットワークを通して新たな形でのコミュニケーションが生まれているようだ。今ではこのようにソーシャルネットワークを通して新たな形でのコミュニケーションが生まれているようだ。