バレンシアに所属するパラグアイ代表フォワードのアエド・バルデス。多くのサッカー選手がそうであるように、彼も街の中心ではなく、街の郊外の一軒家に住んでいる。お金持ちが家を構える地域だ。
事件が起きたのは、アエド・バルデスがパラグアイ代表としてワールドカップ予選を戦い、所属チームに戻って来た週だった。金曜日の深夜、正確には土曜日の朝5時。パラグアイ人アタッカーはベッドで眠っていたが、物音がして目を覚ました(きっと南米とのジェット・ラグも残っていたのだろう)。そしてベッドを出て、家のなかを歩いていたら、自宅に押し入った泥棒と対面した。バレンシアのアタッカーを見て、泥棒はすぐに逃げ出した。アエド・バルデスはすぐさま泥棒を追いかける。泥棒は家から飛び出し、すぐ近くに停めてあったワゴン車に向けて走った。そんな彼に向けて、バルデスは足元にある石を何個も投げつけた。泥棒の目的は彼の所有する時計だったようだが、バルデスは幸い価値のあるものは奪われていない、と地元紙は伝えている。バルデスも「家族に何の外傷もなくてよかった」と話している。
高給のサラリーを手にするサッカー選手は泥棒の標的だ。泥棒に狙われないためにあえて一軒家ではなく、マンションを選ぶ選手もいる。高給取りには高給取りなりの悩みがあるようだ。ただ、泥棒にとってサッカー選手が盗みの対象であることは今後も永遠に変わらないだろう。