「今はここにはいないけれど、偉大なる友よ、おめでとう。君がいなくて、寂しいよ。誕生日おめでとう!」
このメッセージと共に写真を添付して、セルヒオ・ラモスは自身のツィッターに投稿した。その写真とはスペインサッカー協会の合宿地にあるロッカールームで撮ったものだ。ロッカールームには各代表選手の写真が掲載されている。セルヒオ・ラモスはフェルナンド・トーレスの写真が貼られたロッカーにキス。レアル・マドリードのディフェンダーは、そうやってチェルシーのフォワードの誕生日を祝福した。トーレスは1984年の3月20日生まれ、今年で29歳となった。2008年欧州選手権決勝では決勝点を決め、2010年ワールドカップでも優勝に貢献。2012年欧州選手権では大会得点王にも輝いた。そんな実績を持つ彼だが、フィンランド、フランスとのワールドカップ予選を戦う今回のスペイン代表には召集されなかった。
トーレスは、昨年10月16日にビセンテ・カルデロンで行われたフランスとのワールドカップ予選でのゲームが最後の召集なっている。そのゲームは94分にフランスに追いつかれたゲームで、トーレスは75分からイエニスタに代わって出場していた。その後、パナマ、ウルグアイとの親善試合にも呼ばれていない。チェルシーで決していい時を過ごしているとはいえないトーレスよりもいいパフォーマスをしているアタッカーがいるとデルボスケは判断したのだ。実際に無敵艦隊の指揮官は「トーレスは定着していたが、最近は来ていない。私たちが100パーセントと判断しなければ、彼は確実に召集されない。だから今回もいないのだ」と語っている。
長年トーレスとスペイン代表の同僚であるセルヒオ・ラモス。決して調子がいいとは言えないトーレスにこういうメッセージを送ることで励ましているのかもしれない。そんなセルヒオ・ラモスはフィランド戦で代表100キャップに到達する予定だ。