元マラソン選手、北極から南極まで2万1千キロを完走

スペインのアストゥリアス州出身の元男子マラソン選手、パット・ファルメールさん(48歳)は、約9ヶ月間かけて北極と南極を結ぶ約2万1千キロメートルを走り抜き、世界最南端の南極到着に成功した。

彼の挑戦は、「世界最長のマラソン~北極から南極までのチャリティラン~」と呼ばれ、赤十字など国際NGO団体への寄付金集めを目的としたもので、世界14カ国を走り抜いた結果、およそ10万ドルの寄付金を集めることができたという。

昨年4月2日に北極最北端をスタートし、旅の最中には北極クマに遭遇したり、ペルーの砂漠で迷ったり、軍隊やマフィアに遭遇したりと、体力面以外の困難もあったようだが、1日平均80キロメートルを走り続け、1月19日に世界最南端に到着した。
フェルメールさんは、また、「今回の挑戦は非常に苦しいものだったが、アフリカや東ティモール、南米など、飲料水がない地域や、洪水、地震、火事など自然災害の被害にあった地域、食糧不足の地域にも苦しんでいる人々はいる」ともコメントした。

フェルメールさんはアメリカの南極基地で休んだ後、20日には南米チリに渡り、アメリカ大陸最南端のアルゼンチンの都市ティエラ・デ・フエゴまでのさらに2500キロメートルのマラソンに挑戦している。

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