11月15日、スペインの国営宝くじ運営を手がける“ロッテリアス・イ・アプエスタス・デルエスタド(Loterías y Apuestas del Estado)”のアウレリオ・マルティネス局長が、今年のスペインの年末ならぬ、『クリスマスジャンボ宝くじ(Lotería de navidad)』の賞金総額を発表した。その額は、なんと過去最高の25億ユーロ以上、日本円にしておよそ2600億円相当になるという。この金額は、2011年末に世界各国で開催される国営クリスマス・年末宝くじの中でも最高額だという。
“ゴルド(Gordo、大当たりという意)”とも呼ばれるスペインのクリスマス宝くじは、10枚一組から成り、一枚をデシモと呼ぶ。10枚は同じ数字の組なので、一つの賞につき10枚の当選が出る事になる。今年は一等が40万ユーロなので、10枚全て購入していれば総額400万ユーロ、日本円で4億2千万円になる。
「ゴルド」の販売価格は一枚20ユーロ。スペインはもともと公営くじがとても盛んな国で、今年の「ゴルド」の予想総売上は36億ユーロ、国民一人当たりにすると71ユーロ(3,5枚分)の換算になる。なお、自治州別「ゴルド」の予想購入額は、ラ・リオハ州が最高で一人当たり106ユーロ(5枚分)という高い数字になっている。
「ゴルド」は一人で同じ数字の組(シリーズ)を全てを買うと200ユーロと高額になるため、何人かで資金を出し合い、同じ数字の組を購入するというやり方が馴染んでいる。ちなみに、12月22日に行われる抽選会では、選抜された子どもが数字を歌い読み上げる光景が風物詩である。