山岳界の申し子!

酸素・器具なしでエベレスト山頂を目指す25歳

Kilian Jornet

Kilian Jornet

世界で誰よりも速くピレネー山脈、モンブラン、キリマンジャロを走り抜け、今もなお世界記録を更新し続ける25歳の“超人”ランナーがいる。カタルーニャ州サバデイ生まれのトレイルランナー、キリアン・ジュルネット・ブルガダ(Kilian Jornet i Burgada/1987年10月27日生)だ。

 キリアンは、2007年から数々の山岳マラソン、山岳スキーでワールドタイトルを獲得。幼い頃より両親とピレネー山脈の山小屋生活を経験。その頃から山岳・雪山スポーツに興味を持つ。5歳から3000メートル級の山々に何度も登り、10歳でピレネー横断を終えている。13歳から本格的にトレーニングを積み、大会にも定期的にそして積極的に参加するようになる。冬は山岳スキー、そして夏は山岳マラソンを行う。スペインだけでなく、ヨーロッパの大会でも活躍しタイトルも獲得したが、2006年に膝を負傷。2度の手術を乗り越えた。復帰後はこれまでのレベルを保つことができないのではないかという懸念もあったが、見事に復帰し数々の大会でタイトルを獲得。2009年からは山岳スポーツメーカー、サロモンと契約。「Kilians Quest」と呼ばれる、自身が主役となったビデオ内で山岳マラソンに対するビジョンや今後の世界での挑戦について語っている。

 2012年には「Summits of my life」と呼ばれる新たなプロジェクトを発表。アシスタントなしで一人で世界の代表的な山をいかに短時間で登りきるかという新たな挑戦を始めている。2015年にはエベレストを酸素無し、器具無し、ガイド無しで登る記録打ち破りを目指している。

 2011年に自伝「Córrer o morir (走るか死ぬか)」がカタルーニャ語で出版された。発売後わずか4ヶ月でベストセラーとなり、スペイン、フランスなど8つの言語にも翻訳され、スポーツ部門のベストセラーランキングにランクインしている。ピレネーの自然に囲まれて育ったキリアン少年が世界の頂点に立つまでのストーリーが一人称で語られる本書は、アスリートのみならず一般読者のハートもたちまち虜にしてしまった。日本語版の出版も予定されている。
 
2012年に本人が走りながら撮影したビデオは以下↓

キリアン・ジュルネットの公式サイトによると、現在、2013年は次の大会への参加を予定している。
・2013年8月24日 MATTERHORN ULTAKS、スイス
・2013年9月1日 MEET YOU MAKER、カナダ
・2013年9月28日 UROC、米国
・2013年10月11~13日 LIMONE、イタリア
・2013年10月25-27日 GRAND RAID REUNION、フランス領レユニオン島

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写真出典:
www.llull.cat
www.sportraining.es
www.1001experiencias.com
http://www.arallibres.cat/blog/wp-content/uploads/2013/07/kilianINT_CAT.jpg

“Summits of my life” de Kilian Jornet: “A fine line”

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