パラドールのミステリー2

シグエンサのパラドール(グアダラハラ)

時は1353年、グアダラハラ。15歳でフランスから来て間もないブランカ・デ・ボルボーン王妃は、カスティーリャ王国の国王ペドロ一世と婚約する運命になっていた。愛妾のマリア・デ・パディーリャを寵愛していたペドロ一世は、一旦姿をくらますも王母マリアと宰相の圧力を受け、最終的にはブランカ王妃との結婚式に同意した。しかし、無慈悲なペドロ一世は彼女を椅子と机一脚ずつしかない宮殿の狭い牢屋(現在鑑賞可能)に幽閉した。裏でブランカ王妃の救出計画が立てられていると察したペドロ一世は、彼女を遠く離れた土地(メディナ・シドニア)に送った。結果、ブランカ王妃は23歳の若さにしてボウガンを使って暗殺された。命令を下したのは、恐らくペドロ一世だったろう。王妃の魂は成仏できず、グアダラハラに戻りさ迷い続けていると言われている。

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