スガラムルディの魔女
人口わずか200人のナバラ地方のスガラムルディ村には、400年以上続く黒い伝説がある。1608年、フランスから1人の若い女性が召使いとして働くためスガラメルディ村にやって来た。やがて彼女はこの村で、魔女や魔術師らしき人たちを発見し彼らを告発した。この人たちはスガラムルディの洞窟の傍に現れる悪魔を崇拝し、悪魔の宴を開いていたのであった。
告発された人たちはその後行いを悔い改めたため、村人たちは彼らを許したものの、スガラムルディ村での一件はお上の知るところとなり、異端審問が開かれ、50人以上の魔女や魔術師たちが裁きを受け、火あぶりの刑に処された。
スガラムルディの伝説はいまだ健在である。スガラムルディの洞窟は見学が可能、この伝説を元にした映画もいくつか制作されている(「Akelarre(アケラーレ):1984年」、「Las brujas de Zugarramurdi」(スガラムルディの魔女たち):2013年)。
そして魔女たちは今でも集会を開いているという。