生命の存在しない赤褐色の景色、そして遠くには宇宙探査ロボットの姿。宇宙飛行士がいればここは火星と思う人もいるかもしれない。かといって映画の撮影でもない。ここは欧州宇宙開発機構が行うリオ・ティントでの調査風景。そう、あのNASAも興味を持った場所である・・・。
リオ・ティントはスペイン南部ウエルバ県を流れる川。パドレ・カロ山脈を源流とし、ウエルバ河口まで100kmを流れる川である。ここまではどこの川ともかわらないが、リオ・ティントにはまるで赤ワインのように赤い水が流れていることで有名だ。紀元前3,000年から20世紀初頭までこのあたりは銅鉄鉱山として栄えていたため採掘活動の影響が考えられるが、実際はそうではない。