熱帯病の撲滅に王手をかけた若手ドクター

Photo: Oriol Mitja (CC BY-SA 4.0)

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オリオール・ミッチャ博士(34歳)は内科および感染病の専門医。主に、WHOの「顧みられない熱帯病(NTDs)」の根絶戦略に関する研究を行っている。彼が中心に進めた熱帯病「フランベジア」の撲滅戦略に関する研究評価が、国際レベルでのヘルスポリシーの変革を推し進めることとなった。

フランベジアとは、トレポネーマという病原体によって発生する感染症で、高温多湿で衛生状態が劣悪な地域で広がりやすい。治療をせずに放置すると、皮膚に瘤などが現れ、症状がひどくなると鼻や骨が変形したり、身体障害を引き起こす。特に子どもが感染しやすく、5~15歳の子どもたちが犠牲になっている。WHO(世界保健機関)の「顧みられない熱帯病(NTDs)」に定義されている一つで、現在、フランベジアの患者はアフリカやアジアなどの13カ国で50万人存在するといわれる。

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