汚職大国スペイン

スペインにはフランコ政権(1939年~1975年)時代以前より政治家に関わる汚職事件が多発している。現状、多くのケースは、スペイン全17自治州のうち、バレンシア州、バレアレス諸島自治州、マドリード州、アンダルシア州、ムルシア州、ガリシア州に集中している。

汚職事件の大半のケースは、新規建設事業に絡んだものだ。例えば、ムルシア州では、元々保護区域となっていた場所へのホテル建設をたくらむ企業が行政に賄賂を渡し、建築許可を取得するという事件があった。行政は企業から賄賂を受け取り、建築基準法を改正した上で企業に“合法的”に許可を出したとされる。

汚職事件はスペインの主要政党のほか、国の重要機関である王室にまで起きている。数ある汚職事件のうち、ここ最近の三大汚職事件を例に挙げる。二つは主要政権絡みでもう一つは王室が関わるものだ。

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