スペインでここ数年起きている、前代未聞の「古着ブーム」。若者の失業率が50%に届こうとしている中、古着ショップは「いかにお金をかけずにおしゃれをするか」との問いに答えてくれる心強い存在でもある。
中でもここ数年急成長しているのが古着チェーン「HUMANA(ウーマナ)」。スペイン国内に現在29店舗持つ「HUMANA」は、発展途上国支援プロジェクトを実施する国際支援財団Humana Fundación pueblo para puebloの活動の一環として発足した。通りに設置された回収専用コンテナや店頭で不要になった洋服などを回収し、集まった古着は「店頭販売用」、「支援物資用」、「リサイクル用」などに仕分けされる。古着販売の売り上げは発展途上国の教育や衣料、農村支援などの資金にあてられるという仕組み。つまり、HUMANAの古着を買うことは、節約ばかりか、支援プロジェクトへの貢献にもつながるわけだ。