世界初の成功例、カンタブリア海に浮かぶ波力発電所

スペインバスク地方ギプスコア県のムトリク(モトリコ)という小さな町が、世界の注目を集めた。人口5000人あまりのこの小さな港町の名前が世界のメディアに現れ始めたのは、この町の防波堤に建設された「波力発電所」が商用発電をスタートした2011年頃。

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波のエネルギーを利用した「波力発電」はまだ世界的になじみのない発電方法だが、ここ数年、太陽熱、風力発電と並ぶクリーンな代替エネルギーとして欧州を中心に各国で開発が進められてきた。世界初の商用波力発電所としては、2008年、ポルトガル北部にスコットランドの企業が設置したウェーブ・パーク発電所がひと足先に稼働していたが、技術的、経済的な問題で翌年には運転を停止してしまった。運転開始から8カ月が経過し順調に稼働を続けるムトリクの波力発電所は、まさに世界初の成功例と言える。

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