「日本」の姓を持つスペイン人の街

アンダルシア州セビリア市から車で20分ほど走ったところにコリア・デル・リオという街がある。人口約3万人の小さな街だが、ここには日本との歴史的に大きな接点がある。

1613年(慶長18年)に仙台藩の伊達政宗がスペイン国王及びローマ教皇に慶長遣欧使節を派遣した。使節団の大使支倉常長は日本人として初の太平洋横断、大西洋横断を成し遂げた。この使節団は、1614年(慶長19年)にスペインに到着したが、そこで上陸したのがコリア・デル・リオだった。この街には「ハポン(=日本)」という姓を持つ人たちが約600名存在する。彼らが使節団の末裔にあたるというはっきりした記録は残されていないが、この街で「ハポン」の姓を名乗る人達は、「自分たちが侍の末裔だ」と固く信じ、それを誇りにしているという。

コリア・デル・リオにある支倉常長の銅像

コリア・デル・リオにある支倉常長の銅像

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