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バルセロナユースに所属するMFジェラード・デウロフェウは、最近行われたスペインU-17代表でも活躍し、今スペイン国内で注目されている。

バルサで若くして頭角を現すと、自ずとメッシとの比較がなされる。デロウフェウの場合もそれに違わず、その質問に及ぶと「メッシとの比較は良くないと思う。彼はすべての選手の中で抜きん出た存在だ」とメッシは特別な存在であることを強調。

しかし、メッシがトップチームにいることに関して「メッシは鑑のような選手。誰もが彼のようなプレーをしたがっているし、彼のレベルに到達したいと願っている」とお手本となる選手が存在することをうれしく思っているようだ。

今季はトップチームの練習に参加することもあるデロウフェウだが、ペップ・グアルディオラ監督と言葉をかわした印象を「少ししか話したことがないんだけど、ペップは僕に『焦らず、日々の練習を大事にしてほしい』と言ってくれたよ」と語っている。

デロウフェウにはすでに国内外から複数のオファーが届いているというが、本人の意思はバルサにあるようだ。

「いろいろな噂があるようだけど、今は聞きたくないね。僕の心はバルサにあるし、ここで成功したいと思っている。グアルディオラ監督が指揮を執り続ける限り、多くのチャンスがある。彼はカンテラの選手を非常に信頼しているよ」

今季からジュニアユースAでプレーするFWマキシ・ロロン。彼は、バルセロナが世界各国に設置する「スクール」と呼ばれる支部からバルセロナのジュニアユースに移籍してきた才能の持ち主だ。

アルゼンチン支部からやって来たマキシは、1995年生まれのロサリオ出身。しかし、マキシのバルサ移籍は、メッシの時ほど速やかには行われなかったようだ。

昨年、マキシはバルセロナに練習参加に訪れている。バルセロナアルゼンチン支部から、ジュニアユース5名、小学5~6年生4名、小学4年生1名が選抜され、参加したテスト形式の練習参加で来西したのだ。そこでバルサのスカウト陣の目にとまったマキシは、今季のプレシーズンでの練習参加を勝ち取った。

プレシーズンで多くの得点を挙げ、チームに貢献したことをバルサが評価し、移籍となった。晴れてバルサ移籍を果たしたマキシだが、バルサ内においても今後厳しい競争が待ち受けている。

バルサのカンテラ出身で、現在バルセロナBに所属するDFマルティン・モントーヤ。今季はトップデビューも果たし、ルイス・エンリケ監督率いるバルサBでは不動のレギュラーを獲得。

しかし、来季トップ登録できるかどうかは未だ不透明。トップへの招集数と出場数を対照した場合、難しいと見られている現状だ。

そのモントーヤに、熱視線を注ぐクラブがある。

バレンシアだ。

バレンシアでは、来季DFミゲルが移籍することが濃厚だと見られている。その際手薄になる右サイドバックの補強に、モントーヤを獲得しようと画策しているようだ。

バルサのカンテラは育成が優秀であることで有名だが、実際トップに上がって活躍し続ける選手はごく僅かだ。しかし、トップ登録されずともバレンシアなどリーガ上位のクラブから獲得の打診がくるほどに、選手の質は高い。

育成が素晴らしいといわれながらも、その中でトップに上がっていく競争の厳しさと、競争から外れかけた選手をすぐに拾えるスペインサッカーの裾野の広さをモントーヤへのバレンシアの注目は示している。

今季、リーガエスパニョーラを沸かせている若き3人の至宝たちを紹介する。

・アントニ・グリーズマン(19):レアル・ソシエダ

フランス人でありながらレアル・ソシエダのカンテラ上がりで今季プリメーラ・デビューした異色の新人。

昨季はチームとともにリーガアデランテ(スペイン2部)で39試合に出場し6得点。1部昇格の原動力となった。

今季は31試合7得点。中心選手として、残留争いを繰り広げるチームを牽引している。

・イケル・ムニアイン(18):アスレチック・ビルバオ

今季アスレチック・ビルバオでレギュラー奪取した小柄な攻撃的MF。

プリメーラ・ディビジョンの際少年得点記録を保持している(16歳297日)。

ヘスス・ナバスを育て上げたビルバオのホアキン・かパロス監督の下、一層の成長が期待されている。

・キコ・フェメニア(19):エルクレス

今季プリメーラ・デビューとなった若きMFは、デビュー戦で緊張感により試合中にパニック状態になってしまったことが、スペインメディアに取り上げられ一躍注目を浴びた。

その後、監督とチームメートの信頼により自信を取り戻したキコは、徐々に本来のパフォーマンスを取り戻し、28試合に出場して1得点。プリメーラで着実に経験を積んでいる。

オサスナのジュニアユースに所属するハビ・レルガとミケル・コスタニージャの2名が、来季からバルセロナに移籍することが決まったようだ。

レアル・マドリー、アーセナルといったビッグクラブやアスレチック・ビルバオなどの国内クラブも触手を伸ばしていたといわれていたが、「アスル・グラナ」のユニフォームに袖を通すことで落ち着いた。

しかし、オサスナのパチ・イスコ会長はこのバルサの若い選手の獲得に対し、不快感を示している。

「バルサが接触を持っていたことを、我々は知らなかった。我々に知らせずに、バルサはビッグオファーを出したんだ。彼の父親兼代理人がそれを認め、選手自身の意思もバルサ行きで固まっていたのでクラブとしては移籍を容認せざるを得なかった。だが、バルサは我々からのクレームを受けるべきである」

若年化する移籍だが、それに付随する問題は少なくない。バルサ、マドリーといったビッグクラブが声をかけて「No」を唱える選手は、実際ほぼ存在しない。未成年の段階で、魅惑的なオプションをつけてオファーすれば、たいていの選手を獲得できてしまう。選手の所属するクラブに知らせないまま水面下で交渉を行うことは、規則上の問題がないだけに良識が問われる難しいテーマとなっている。

バレンシアはレウス(3部A)のユースに所属するMFロロを獲得した。

ロロは数週間前、バルセロナユースに練習参加したが、契約にはいたらなかった。しかし、バレンシアは同選手の才能を見出し、ユースで育てるため獲得を決意した。

バルセロナがセルタ(2部)のユースに所属するデニス・スアレス獲得に興味を示している。スアレスは最近行われたU-17欧州選手権にもスペイン代表として出場。バルサユース所属のジェラード・デロフェウとともに活躍し、一躍注目を集めた。

スアレスは現在ユース1年目ながら、ユースAで不動のレギュラーを獲得。セルタBの試合にも出場しており、多くの経験を積んでいる。トップの練習に参加することもあり、セルタで着実に信頼を勝ち得ており、クラブ内での評価は高い。

2年前、スアレスがまだジュニアユースに所属していた頃、レアル・マドリーが触手を伸ばしてきたことがある。接触を知ったセルタはスアレスとの契約更新を画策し、ジュニアユース世代ではあまり例のない5年契約更新を行った。

この契約はまだ残っているが、ここに来てバルサがオファーを出す可能性が浮上。セルタとしてはスアレスをトップチームで起用できるまで育てたい方針で、簡単に手放すつもりはないようだ。

レアル・マドリーがバルセロナの街クラブであるコルネリャの選手を獲得するようだ。

選手の名前はドリアン・バブンスキ。マケドニア出身で、現在コルネリャのジュニアユースに所属している。

ドリアンの兄、ダビッド・バブンスキはバルセロナのユースBに所属している。ドリアンも2年前にバルセロナで練習参加を行ったものの、契約には到らず。街クラブであるコルネリャでのプレーを余儀なくされた。

「捲土重来」。コルネリャで好パフォーマンスを続けていたドリアンに、エスパニョールを含むスペインの複数クラブが興味を示していたといわれるが、最終的にはマドリーが獲得レースを制したようだ。同選手はバルサに蹴られた過去を乗り越え、ビッグクラブとの契約を勝ち取った格好だ。

今季バルセロナのトップチームで出場機会を増やしつつあるMFチアゴ・アルカンタラは、元ブラジル代表のマジーニョの息子である。

バルサのユースには、チアゴの弟も所属している。FWラファ・アルカンタラ(18)。現在ユース2年目にしてレギュラーに定着しており、世代別のスペイン代表にも選出され続けている。

今季ユースで13得点を記録し、ルイス・エンリケ監督率いるバルセロナBでのデビューも果たした。この活躍にスペインの複数クラブが興味を持っているといわれているが、同選手は2013年までバルサと契約を結んでいる。

ラファは今後、バルセロナBで経験を積み、トップで通用する実力を有していることを示さなければならない。今季、兄チアゴが実践したように。バルサでトップ昇格するために、すべての選手は下部組織で徹底的にバルサの遺伝子<バルサイズム>を叩き込まれる。そうしてふるいに掛けられ、生き残った選手だけがカンプ・ノウの晴れ舞台でプレーすることが許されるのだ。

実力が認められれば、“マジーニョの血”がバルサの遺伝子と融合し、トップチームでの共演が実現するかもしれない。

≪第30節≫

リーグ戦最終節となった第30節。

首位バルセロナは勝てば文句なしの優勝が決まるゲームだったが、ホームで5位のコルネリャに1-1で引き分けてしまった。

2位エスパニョールは

<勝利&バルサ敗戦>で優勝決定、

<勝利&バルサ引き分け>で勝ち点で並び得失点差による優勝争い、

という状況で敵地にて8位タラゴナと対戦。

「大量得点での勝利」を掲げ、エスパニョールはゴールラッシュを実現。8-0で圧勝したものの、得失点差で及ばず。

バルサがリーグ優勝を飾り、エスパニョールは2位で今シーズンを締めくくった。

優勝したバルサは、“チャンピオンシップ”と呼ばれる各地域7グループの首位チーム同士で行われる全国大会に出場する。2位エスパニョールはユース世代のコパ・デル・レイの出場権を獲得。コパ・デル・レイは各地域7グループの2位以内のチームと3位の成績上位チーム、計16チームによって行われる。

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