Mes: agosto 2015

アトレティコ・マドリードに続く不幸な呪い

リーガ・エスパニョーラが開幕し、アトレティコ・マドリードは昇格組ラス・パルマスに1-0で勝利した。決勝点を決めたのは、フランス代表のグリーズマンだった。 今シーズン、期待が集まるのが、ポルトからやってきたジャクソン・マルティネスだ。コロンビア代表ストライカーは今夏に3500万ユーロ(約47億円)の移籍金で獲得した。クラブ史上2番目に高い移籍金だった。しかし、その彼もアトレティコ・マドリードに近年つきまとう呪縛から逃れることはできなかった。 2008年を最後にアトレティコ・マドリードの新加入選手は、リーガ開幕節で得点を決めていない。最後に新入団選手がリーガのデビュー戦で決めたのは2008年8月31日のマラガ戦(4-0)で、オランダ代表ヘイティンガ、シナマ=ポンゴルの2人の新入団選手がゴールを決めた。それ以来、アトレティコの新入団選手は開幕節でスコアボードを動かしていない。 過去20シーズンで開幕戦でゴールを決めた新入団選手は11人しかいない。近年はジエゴ・コスタ、ファルカオと世界的なストライカーが在籍していた。その名だたるストライカーも入団1シーズン目の開幕戦でゴールを決めれなかった。ジャクソンでもその呪いを解くことはできなかった。 開幕戦でゴールを奪えなかったからといって、ジャクソンに失望する声が多いわけではない。ビセンテ・カルデロンの観衆はもちろん、ほとんどの人が彼がまだベストコンディションにないことは百も承知だ。プレシーズンでは145分間しかピッチに立っておらず、本来のフォームからはほど遠い。 ジャクソンは呪いを解けなかった。とはいえ、開幕戦でゴールを奪えなかったといって、リーガで活躍できないというジンクスはない。ジエゴ・コスタ、ファルカンのシーズンを通しての活躍はご存知のとおりだ。ジャクソンはアトレティコの偉大なストライカーの系譜に名を連ねる資質を備えている。

【番組】テレビ大阪「和風総本家」2時間SP

ノバジカがスペインでの取材撮影に協力させていただいた番組が、来週8月27日(木)19:58~21:48に放送されます。ぜひご覧ください! ■番組名:和風総本家「世界で見つけたMade in Japan」 ■放送日時:2015年8月27日(木)19:58~21:48(2時間SP) ■放送波:テレビ大阪系列 ■番組概要(公式サイトより): 世界の意外な場所で活躍する日本製品を発見し、日本の職人さんと異国のユーザーとの心の交流を描く。シリーズ第20弾―イタリア・スペイン編。 スペイン・バルセロナでは女性芸術家の右腕となり活躍する、ある物・・・奈良で伝統を受け継ぐ女性職人さんが一点ずつ製造するものとは?その他イタリア人をひきつける日本の寄木細工の技で作られた美しい木製食器を紹介。 ※番組サイト&予告動画→和風総本家「世界で見つけたMade in Japan」 http://www.tv-osaka.co.jp/ip4/wafu/

魅惑のスペインフットボール、開幕間近

スペイン人が胸を張っている。自分たちのフットボールが世界を魅了している、と。たしかに、11日に行われたUEFAスーパーカップは、スペインフットボールの見本市だった。 チャンピオンズリーグ王者バルセロナとヨーロッパリーグ王者セビージャのゲームは、5-4という稀に見る美しい試合だった。バルセロナがその力を見せつけ、4-1とリードを奪い、試合を決定づけたに思えた。セビージャはそこから観衆を驚かせる。リラックスしたバルセロナに対して、3得点を立て続けに奪い、同点にし、試合を延長に持ち込んだ。 延長戦では途中出場のペドロが決勝点を決めた。メッシのフリーキック、セビージャのすさまじい反撃、そしてマンチェスター・ユナイテッドへの移籍に揺れるペドロの決勝点。この壮大なドラマをスペインのメディアは手放しで褒め称えた。 スペインでは、バルセロナとレアル・マドリードの欧州でも屈指のビッククラブがリーグをけん引していてつまらないとされるが、その評を覆す戦いをセビージャは見せた。つまり、スペインは競争力があるリーグだという実証でもある。ちなみに、スペイン・スーパーカップのファーストレグでアスレティック・ビルバオがバルセロナに4-0で大勝したこともそれを裏付けている。   スペイン人が胸を張る動機は、それだけではない。スペイン紙『エル・パイス』はあるデータを掲載していた。2000年以降、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、そしてUEFAスーパーカップと欧州のタイトルを最も多く獲得しているリーグに関するデータだ。 それはドイツでも、イングランドでもなく、スペインのリーグに属するクラブなのだ。しかも圧倒的な差をつけている。バルセロナ、レアル・マドリード、セビージャ、アトレティコ・マドリード、そしてバレンシアの5つのクラブが、2000年以降、23タイトルを獲得した。一方、イングランドは6タイトル、イタリアは5タイトル、ドイツは3タイトルとなっている。 欧州のフットボール、つまり世界のフットボールをけん引しているのはスペインだ。クラブだけでなく、近年の代表チームの戦績もそれを示している。 スペイン人が胸を張る魅惑のリーグは、21日に開幕する。

バルセロナを車で追いかける兄弟

欧州で決勝を戦うバルセロナを1台の車で応援に駆けつける兄弟がいる。これまで約5,000キロ。ボンネットに青とエンジカラーとクラブロゴが入った53年式のシトロエンで欧州を駆けた。 イバンとシャビエルのアラセル兄弟のクラブへの愛情には際限がない。彼らは車で応援に駆けつける。11日に行われるUEFAスーパーカップは、グルジアのトリビシで催される。そのため、今回は3日夜にバルセロナを出発し、10日にトリビシに入っている。 これまでに彼らは、ローマ(2009年チャンピオンズリーグ決勝)、アブダビ(2009年クラブワールドカップ)、ウエンブリー(2011年チャンピオンズリーグ決勝)、ベルリン(2015年チャンピオンズリーグ決勝)へ、年季の入った車で駆けつけている。その総距離は4,871キロ。これまでには当然ながら、いろんなことがあったようだ。 「トルコではバッテリーの問題で36時間待たなければならなかった」と言う。しかし、そんなトラブルが起きた時もバルサカラーの車を見て、「僕たちがこの旅を続けられるように、多くの人がアシストしてくれた」と言う。多くの幸運もあり、彼らは旅の目的を達成している。 今回の旅でも素敵なアシストがあった。グルジアの国境を渡る時、車内温度計が42度を記録したため、エンジンがオーバーヒートしないために車を2時間休ませなければならなかった。ただ、その止めていた時に、「僕たちの周りに50人くらいの人が集まって、バルサ、バルサ、バルサとコールしてくれたんだ」ということがあった。 アブダビには車ごとフェリーで移動し、応援に駆けつけた。2009年のクラブワールドカップだ。そして、彼らの次の目的地は2015年12月にクラブ・ワールドカップが行われる日本となる。日本まで車で移動するのか。疑う人もいるだろう。だが、クラブへの愛情に際限はない人が世の中にはいるのだ。

【スペイン遠征2015夏】柏レイソルU-17様

柏レイソルU-17の皆様が、5月23日(土)から6月2日(火)の日程で昨年度に引き続きマドリードで行われた国際ユーストーナメントに参加されました。スペインの強豪クラブの他、ヨーロッパ、南米からも強敵が参戦。タイトルが掛かる本気勝負でトップクラスと競い合いました。(柏レイソルの試合の様子はスペイン国営放送TVEで全国放送されました!) 今年はRマドリード、FCバルセロナ、Aマドリード、ラージョ・バジェカノ、コリンチャンス(ブラジル)、サントス・ラグーナ(メキシコ)、O・マルセイユ(フランス)、アトレティコ・ナショナル(コロンビア)、そして柏レイソルの9チームが参加しました。 遠征の様子を写真と共にご紹介致します! 大会に備えて入念な準備。初戦の相手はRマドリード。 昨年度も対戦したRマドリードと対戦! 次の対戦相手はフランスのO・マルセイユ。 ベスト8では1位で予選を通過したFCバルセロナ戦。 大会はベスト8で敗退となり、メキシコのサントス・ラグーナと親善試合。 大会では強豪相手に力負けしてしまいましたが、この遠征を通して各々選手達が感じ取り、個人そしてチームとしてもステップアップに繋がる強化となっていればと思います。 皆様のご健闘をお祈りしております!! 柏レイソルU-17の皆様、大変お疲れ様でした!! ——————————————————————————————————– ◎サッカーや水球、その他スポーツ関連の「スペイン遠征」の詳細を 下記でご案内致しております。  スペイン遠征内容/スペイン遠征モデルプラン ◎遠征にご興味・ご質問のある方はノバジカへお問合せください。 メール:novajika@novajika.com TEL:(+34)933-425-861 (日本語対応可) ——————————————————————————————————–

【スペイン遠征2015夏】横浜マリノスU-14様

横浜マリノスU-14の皆様が、6月16日(火)から6月22日(月)の日程でスペイン遠征を行いました。カスティージャ・イ・レオン州で行われた国際トーナメントに参加し、スペインの強豪チームと対戦し互角の戦いを演じました。 マドリードに到着し、散歩がてらサンティアゴ・ベルナベウスタジアムへ。 大会前の親善試合の相手はラージョ・バジェカーノ。 大会開催地へ移動。カテドラル(大聖堂)前の広場でストレッチ。 大会を前に最後の調整。 初戦の相手はRマドリード。 試合の合間には市内を散歩してリラックス。 準決勝ではAマドリードとも対戦! 3位決定戦では再びRマドリードと対戦し、勝利を捥ぎ取り、3位で大会終了!選手達は果敢にゴールを目指す姿勢を崩さずに戦い抜きました。今後の皆様のご健闘をお祈りしております! 横浜マリノスU-14の皆様、大変お疲れ様でした!! —————————————————————————————————– ◎サッカーや水球、その他スポーツ関連の「スペイン遠征」の詳細を 弊社ウェブにてご案内致しております。 ◎遠征にご興味・ご質問のある方はノバジカへお問合せください。 メール:novajika@novajika.com TEL:(+34)933-425-861 (日本語対応可) —————————————————————————————————–

メッシと共にゲームパッケージとなった女子選手

スペインでは選手全員が監督の退任を要求するなど内紛で大きな話題となったFIFA女子ワールドカップ。スペインでも大会中は地元プレスもページを割いて熱心なレポートを送り、試合もテレビで中継されていた。しかし、初めてのワールドカップは、グループリーグ敗退後のピッチ外の“お家騒動”がやけにクローズアップされた大会となってしまった。 女子サッカーの注目度は年々上がっているが、そのことが目に見えてわかる出来事があった。女子サッカー選手が、ビデオゲームのパッケージとなったのだ。『FIFA16』のパッケージになったのは、バルセロナのユニフォームを着たアルゼンチン代表リオネル・メッシとアメリカ代表アレックス・モーガンだ。 アレックス・モーガンは26歳のアメリカ代表フォワードで、7月6日に行われた日本との決勝戦を制し、ワールドカップ王者となったメンバーのひとりだ。女子代表で最もメディアの注目度が高いストライカーは、メッシと共に『FIFA16』のパッケージに登場。1993年から毎年出ている『FIFA』だが、これまでは表紙に男性選手しか起用されてこなかった。今年からはゲームの中でも女子代表チームが登場し、それもあって、パッケージにも女性選手が登場することになった。 ちなみにカナダで販売される『FIFA』はアレックス・モーガンではなく、カナダ女子代表キャプテン、クリスティン・シンクレアがメッシの横に登場する。 昨シーズンのバージョンが世界で1600万本売れたというビデオゲーム。女子選手の効果でさらに販売台数を伸ばすことは間違いなさそうだ。

驚異のダイエット、シメオネのアシスタント

新シーズンに向けて、プレシーズンが始まった。各チームはメンバーの顔ぶれはもちろん、シャツなど装いを新たにし、サポーターに新鮮な空気を運んでいる。そんな中、サポーターに大きな驚きを与えた人物がいる。アトレティコ・マドリードの第2監督、モノ・ブルゴスだ。 同胞のディエゴ・シメオネ監督のアシスタントを務める元アトレティコ・マドリードのゴールキーパーは、夏のバカンスの間に実に35キロのダイエットに成功。すっかり別人のように細くなった。 シメオネ監督は現役時代と変わらない体型を保っているが、モノ・ブルゴスは明らかに横に大きくなっており、そこに現役時代の面影はなかった。 モノ・ブルゴスはスマートフォンのアプリケーションに則り、体重をコントロールさせ、ダイエットしていた。その結果、夏の41日間で35キロ減量した。また、携帯アプリケーションだけではなく、シメオネ監督や名物フィジカルコーチのオスカル・オルテガの助力もあり、生活習慣から改善されたようだ。 アトレティコ・マドリードは、ポルトから今夏にコロンビア代表フォワードのジャクソンを獲得。得点力のアップに期待がかかる待望のストライカーを手にしたが、サポーターの注目は新加入選手よりも昨シーズンの姿から激変したモノ・ブルゴスに集まりそうだ。

誰に愛するチームの解説をして欲しいか?

バレンシアは2014-2015シーズンのチャンピオンズリーグ本戦出場を懸けた予備選が控えている。 アマデオ・サルボ会長、ディレクターのフランシスコ・ルフェテが、ヌーノ・エスピリト・サント監督とクラブ強化を巡り、退団するなどクラブ内の人事が大きく変わった。また、マンチェスター・ユナイテッドは、アルゼンチン代表センターバック、オタメンディを昨シーズンからずっと狙っている。さらに、低調なセンターフォワードのネグレドの先行きも不透明だ。 多くの話題を振りまいているが、トップチームは予備戦に向けて、着々と準備を進めている。 昨シーズンは新オーナーのピーター・リムのもと、チャンピオンズリーグ出場を目標に戦ってきた。そして、最終節でチャンピオンズリーグ出場圏内である4位の座を確保した。もし今夏に行われる予備選を勝ち抜けずに本戦出場とならなければ、昨シーズンから進めてきたプロジェクトの歩みが鈍るのは間違いない。所属する選手たちも「チャンピオンズリーグでプレーできなければ、他を見るか」と心変わりしてしまうかもしれない。“チャンピオンズリーグで常に優勝争いをするチーム”が目標のバレンシアにとって、今シーズンは欧州最高の舞台でプレーすることは重要なステップとなる。 チャンピオンズリーグの舞台はサポーターにとっても待ち望んでいた舞台だ。本拠地の期待がいかに高いか。バレレンシアの地元紙『スーペル・デポルテ』ではこんなアンケートが行われていた。 「チャンピオンズリーグのバレンシア戦の解説を誰にして欲しいか?」 テレビ中継されるチャンピオンズリーグのバレンシアのゲームを誰に解説して欲しいのか。なかなか興味深いアンケートだ。愛するチームの解説には、バレンシアでプレーしたクラブを熟知した選手で、かつしっかりフットボールを語れる人にやって欲しい、とサポーターは考えている。当然だ。解説が豊かなものでなければ、いくら面白いゲームでもその魅力は損なわれてしまう。 アンケートではダビド・アルベルダが45パーセントの支持を集めた。2014年夏までキャプテンだった彼の声を聞きたいと思っているサポーターは多いようだ。次に多かったのが、ディレクターを務めていたが今夏に退団したフランシスコ・ルフェテで19パーセント。クラブのレジェント、元アルゼンチン代表のケンペスが11パーセント、テレビ解説者を務める金髪のゴールキーパー、カニサレスは8パーセント、ロンドンでDJをする元キャプテンのメンディエタは7パーセントと続いた。いずれもバレンシアのクラブ史に名を残す名手ばかりだ。 誰に解説してほしいのか、地元紙がアンケートをとる。サポーターの生の声を聞く面白い企画だ。