点を決められないのがニュースになる、2人の悩めるストライカー

開幕した時にはまだ半袖、半パンで観戦していたが、今ではナイトゲームになるとちょっとしたコートが必要になってきた。リーガ・エスパニョーラも11節を消化した。それは季節も変わるわけだ。

リーガ11節を終了した時点でバルセロナ、バレンシア、そしてアトレティコ・マドリードの3チームはいまだに負けがない。バルセロナは10勝1分とクラブ史上最高のスタートを切っている。バレンシアも8勝3分とクラブ史上最高のスタートとなった。

11節終了時点で3チームが無敗なのは1996-1997シーズン以来、実に21シーズンぶりだそうだ。またリーガの歴史で11節終了時点で無敗が3チームあるのは、これまでに2度しか起こっておらず、1996-1997シーズンと1982-1983シーズンだった。

そんな稀なシーズンにあって、近年では珍しい事も起こっている。

言うまでもなくフットボールは、得点が多く生まれるスポーツではない。ゴールは決まりにくく、得点を決めれば、その選手の活躍が普通ならばニュースとなる。だが、今シーズンのリーガの序盤戦では得点が決められないことでニュースになっている選手がいる。首都に本拠地を置く2チームの両エースだ。

リーガ王者であり、欧州王者でもあるレアル・マドリードは3位に位置しているが、首位バルセロナとは勝点差をすでに8つけられている。チームの不振の要因にひとつにあげられるのが、エースの得点不足だ。クリスティアーノ・ロナウドは、リーガで48本のシュートを打っているが、1本しか決められていない。メッシが69本で12得点を決めているとは対照的だ。リーガ11節終了時点でこれまでにポルトガル代表ストライカーは、2009年5得点、2010年11得点、2011年13得点、2012年12得点、2013年11得点、2014年18得点、2015年8得点、2016年5得点と結果を残してきたが、今シーズンはわずかに1得点のみ。出場停止処分で開幕4試合にはプレーしなかったが、これまでに呆れるほど得点を決めてきた彼と比較すると心配になるほど少ない。

アトレティコ・マドリードのグリーズマンも苦しんでいる。今日までに今シーズンは3得点しか奪えていない。リーガで2得点、チャンピオンズリーグで1得点だけ。9月27日のチェルシー戦から実に1カ月以上、7試合も得点がない。アトレティコ・マドリードに入団してから最悪のスタートを切っている。2014-2015シーズンには53試合25得点、2015-2016シーズンに54試合32得点で、昨シーズンは53試合26得点という結果を残してきたエースにとって11月の時点で3得点というのは物足りない。

近年得点を量産してきた2人だけに、今シーズンはそんなゴールを決めれないことがニュースになっている。

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