カンテラ出身のスタメン定着に期待が高まる選手とは?

リーガ・エスパニョーラ10節ヘタフェ戦で、バルセロナはルイス・スアレスとネイマールの得点で勝利した。リオネル・メッシを負傷で欠くバルセロナだが、ウルグアイ代表とブラジル代表のエースが得点を決め、チームに勝ち点3をもたらした。メッシがラス・パルマス戦で負傷した後、リーガにおいてバルセロナはこの2人しか得点を決めていない。ルイス・スアレスが7点で、ネイマールが6点。2人合わせて5試合で13ゴールと、大エースの不在を全く感じさせない。

ヘタフェ戦後の地元紙は、ここ最近恒例となったルイス・スアレスとネイマールをほめ称えたが、彼らと共に負傷から復帰し、スタメンで出場したセルジ・ロベルトのことも大きく取り上げている。

セルジ・ロベルトはヘタフェ戦では2アシストを記録。その内ひとつはヒールでラストパス。ルイス・スアレスのゴールをお膳立てする記憶に残るアシストだった。

現在23歳のセルジ・ロベルトは、ルイス・エンリケ監督が指揮するバルセロナでポジションをつかみつつある。今シーズンは右サイドバックでもプレーするなど、そのポリバレント性にも注目が集まっていた。ヘタフェ戦ではミッドフィルダーとしてプレーし、2アシストという結果を残した。

バルセロナでは2008-2009シーズンのセルヒオ・ブスケツ以来、カンテラ出身でバルセロナのスタメンに定着した選手はいない。これまでの7年の間にスタメンを勝ち取れそうな選手は実際にいた。チアゴ・アルカンタラは2011-2012シーズンに2,394分ピッチに立ち、ブスケツ、シャビ、そしてイニエスタの次に中盤で起用された時間が長かった。カンテラ出身からそのままどこのチームにも移籍せずに、トップチームのレギュラーに定着した選手は近年いない。

昨夏には放出される可能性もあったが、ルイス・エンリケ監督の信頼をプレシーズンで勝ち取った。指揮官は「シャビの退団でもっとプレーする機会が増えるだろう」とセルジ・ロベルトについて、コメントしていた。実際にセルジ・ロベルトの出場機会は増え、さらに彼はその与えられたチャンスを活かし、結果を残している。

今シーズン、急成長を遂げているセルジ・ロベルト。はたして、レギュラーのつかむことができるのだろうか。

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