誰に愛するチームの解説をして欲しいか?

バレンシアは2014-2015シーズンのチャンピオンズリーグ本戦出場を懸けた予備選が控えている。

アマデオ・サルボ会長、ディレクターのフランシスコ・ルフェテが、ヌーノ・エスピリト・サント監督とクラブ強化を巡り、退団するなどクラブ内の人事が大きく変わった。また、マンチェスター・ユナイテッドは、アルゼンチン代表センターバック、オタメンディを昨シーズンからずっと狙っている。さらに、低調なセンターフォワードのネグレドの先行きも不透明だ。 多くの話題を振りまいているが、トップチームは予備戦に向けて、着々と準備を進めている。

昨シーズンは新オーナーのピーター・リムのもと、チャンピオンズリーグ出場を目標に戦ってきた。そして、最終節でチャンピオンズリーグ出場圏内である4位の座を確保した。もし今夏に行われる予備選を勝ち抜けずに本戦出場とならなければ、昨シーズンから進めてきたプロジェクトの歩みが鈍るのは間違いない。所属する選手たちも「チャンピオンズリーグでプレーできなければ、他を見るか」と心変わりしてしまうかもしれない。“チャンピオンズリーグで常に優勝争いをするチーム”が目標のバレンシアにとって、今シーズンは欧州最高の舞台でプレーすることは重要なステップとなる。

チャンピオンズリーグの舞台はサポーターにとっても待ち望んでいた舞台だ。本拠地の期待がいかに高いか。バレレンシアの地元紙『スーペル・デポルテ』ではこんなアンケートが行われていた。

「チャンピオンズリーグのバレンシア戦の解説を誰にして欲しいか?」

テレビ中継されるチャンピオンズリーグのバレンシアのゲームを誰に解説して欲しいのか。なかなか興味深いアンケートだ。愛するチームの解説には、バレンシアでプレーしたクラブを熟知した選手で、かつしっかりフットボールを語れる人にやって欲しい、とサポーターは考えている。当然だ。解説が豊かなものでなければ、いくら面白いゲームでもその魅力は損なわれてしまう。

アンケートではダビド・アルベルダが45パーセントの支持を集めた。2014年夏までキャプテンだった彼の声を聞きたいと思っているサポーターは多いようだ。次に多かったのが、ディレクターを務めていたが今夏に退団したフランシスコ・ルフェテで19パーセント。クラブのレジェント、元アルゼンチン代表のケンペスが11パーセント、テレビ解説者を務める金髪のゴールキーパー、カニサレスは8パーセント、ロンドンでDJをする元キャプテンのメンディエタは7パーセントと続いた。いずれもバレンシアのクラブ史に名を残す名手ばかりだ。

誰に解説してほしいのか、地元紙がアンケートをとる。サポーターの生の声を聞く面白い企画だ。

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