シメオネのA.マドリード以上にコーナーから得点を奪ったバレンシア

最終節のアルメリア戦に勝利し、バレンシアはチャンピオンズリーグ予備予選の出場権である4位の座を確保した。常にリードされる苦しいゲームで、バレンシアはピッチでフットボールをすることができなかった。そんな苦しいゲームでチームを2度、同点に導いたのが、セットプレーだった。

1点目は、アルゼンチン代表オタメンディがヘディングで合わせて同点へ。アルゼンチン人センターバックは、今シーズン、ヘディングでの得点が6ゴール目となる。今期バレンシアのセンターバックとしてはシーズン最多得点選手で、今シーズン最もゴールを決めたディフェンダーとなった。2点目は、コーナーのサインプレーからフェグリが決めている。デ・パウルのショートコーナーを受けたガヤがクロスを送り込み、そのボールをハビ・フエゴがサイドで折り返し、最後はアルジェリア人アタッカーが詰めた。

ヌーノ・エスピリト・サント監督が率いるバレンシアは、ディエゴ・シメオネが率いるアトレティコ・マドリードとよく比較される。強度の高いプレー、激しいディフェンスの点からだ。セットプレーもこの2チームの類似点の1つだ。バレンシアは今シーズン、アルメリア戦の2得点を含めて、コーナーキックから13ゴールを奪った。1996-1997シーズンのテネリフェに並び、バレンシアは過去20年の1部リーグで、コーナーからの得点が最も多いチームの1つとなった。シメオネのアトレティコ・マドリードもセットプレーが得意と称されるが、今シーズンはコーナーからは12得点しか奪っておらず、バレンシアに1ゴール足りなかった。

バレンシアは来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を手にした。果たして、シメオネのアトレティコ・マドリードのように欧州最高峰の舞台でも結果を残せるだろうか。

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