メッシが記録達成時にカンプ・ノウでブーイング

リーガ・エスパニョーラ12節セビージャ戦でバルセロナのメッシがハットトリックを達成した。メッシは元アスレティック・ビルバオのテルモ・サラのリーガ歴代最多得点記録251得点を更新した。メッシはセビージャ戦のハットトリックで通算ゴールを253に伸ばし、歴代単独トップとなった。
 
セビージャ戦後にカンプ・ノウではメッシの記録更新を称えるビデオが流された。その時だ。ビデオにバルトメウ会長とフットボールディレクターのスビサレッタが登場。すると観衆からブーイングが起きた。

クラブの重要なポストに就く2人にバルセロニスタは不満を抱えている。では、実際にバルセロナのソシオ、ファンはどんな動機があって、彼らにブーイングをしたのだろうか?

バルトメウについては、“会長選を行わない”ことに不満を抱えている。ソシオは、バルトメウではなく、今は会長を辞任したサンドロ・ロセイに投票した。副会長だったバルトメウがそのまま空いた席に座ったわけだが、彼が会長になってから、会長選は行われていない。ソシオはもう一度投票で会長を選択すべきだと思っている。

また仕事の仕方にも不満がある。ネイマールの移籍交渉など裁判沙汰になることが多く、クラブ運営、そしてイメージに悪影響を与えていると多くの人は考えている。

チームの補強、人事を担当するスビサレッタに対してブーイングが起きたことについては、説明の必要はないだろう。動機は明確だ。彼は移籍市場で全く効果的な補強をできなかった。チアゴ・シウバ、ダビド・ルイスといったディフェンダーを補強できず、連れて来たのは、ベテランで高額のマテューと今シーズン負傷のためいまだに試合に出れていないヴェルマーレンだ。ブラジル人サイドバック、ドグラスも補強したが、1試合に出場しただけだ。ルイス・スアレス、ラキティッチは及第点のプレーをしているが、高額の移籍金を考えると至極当然だろう。スビサレッタを「バルセロナに来てから1度もまともな仕事をしたことがない」と辛辣な評価をするクレもいる。

メッシの記録更新を祝う場で、サポーターがここぞとばかりに現クラブの体制に不満を示した。まさに今のバルセロナを象徴するようなシーンだった。

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