クリスティアーノ・ロナウドは偉人

今シーズン、驚異的なペースでゴールを量産しているストライカーがいる。リーガ開幕10節終了時点で17得点を決めた、レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドだ。10節終了時点で17ゴールを決めた選手は、リーガ・エスパニョーラの歴史の中で、このポルトガル人だけだ。

これまで開幕10節で最もゴールを奪っていた選手は、1935-1936シーズンにオビエドに所属していたイシドロ・ランガラだ。彼は10試合で16得点を決めていた。イシドロ・ランガラは30年代のスペインを代表するストライカーで、1933-1934シーズンから3季連続で得点王に輝いている。1部リーグでは5シーズンプレーし、90試合で104得点を記録している。1試合平均1,15得点を決めている。1部の得点率に関してはロナウドを上回っている。ロナウドは174試合194得点で、現在は1試合に1,11得点だ。

ロナウドはこのイシドロ・ランガラの開幕10節の最多得点記録を79年ぶりに塗り替えた。イシドロ・ランガラは開幕10試合全てにプレーして、1試合だけ無得点の試合があった。一方のロナウドは開幕10試合のうち、レアル・ソシエダ戦は負傷のため欠場。実質9試合で17得点を叩きだしている。今シーズンだけを見れば、1試合1,8得点という得点率だ。

スペインのメディアは、「クリスティアーノ・ロナウドはサッカー界の偉人の仲間入りを果たした」と称賛する。曰く、サッカー界にペレ、クライフ、マラドーナと3人の神様がいたが、メッシが4人目で、ロナウドが5人目ということだ。かつての神たちは1度も同時代に争ったことはない。しかし、今はロナウドとメッシという2人の神話にとなった選手が同じリーグで争っている。2人はいつも記録を打ち破っている。後世のフットボールファンに嫉妬されるであろうそんな奇跡の時代を、今僕らは目にしているのかもしれない。

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