圧倒的な人気のフットボールと2大クラブ

社会学調査センターは6月2日から12日の間に46の町、239の場所で18歳以上の男女合計2,485人にスポーツについて話を聞いた。その結果、スペイン人が最もシンパシーを感じるクラブは「レアル・マドリード」という結果が出た。実に4人にひとり、全体の37,9パーセントの人がレアル・マドリードに好意を感じていると答えた。レアル・マドリードの次に最も票を集めたのはバルセロナで25,4パーセントだった。3位はアトレティコ・マドリードで6,1パーセントだった。  

アトレティコ・マドリードは昨シーズン、ディエゴ・シメオネ監督のもと、リーガ制覇を達成し、欧州チャンピオンズリーグ決勝にも進出した。アトレティコ・マドリードの躍進に国内は沸いたが、それでもレアル・マドリード、バルセロナの2つのビッククラブの人気が図抜けていることがよくわかる結果となった。これまでの歴史がそうだったように、アトレティコ・マドリード、バレンシア、デポルティーボ・ラ・コルーニャらがどんなに奮闘しようがスペインのフットボールは“クラシコ”を演じる2つのクラブを中心に回っている。  

この調査では最も興味のあるスポーツ種目も聞いており、「フットボール」と答えた人が48パーセントにも上った。実にスペイン人の約半分がフットボールに興味を抱いている。2位はテニスで21,4パーセント、3位はバスケットボールで17,1パーセントだった。テニスにはスペインのシンボルのひとり、ラファ・ナダルが常に世界ランキング上位におり、バスケットボールでは多くのスペイン人選手がNBAで活躍し、代表チームも強いが、やはりフットボールの人気に敵わない。  

この調査はワールドカップ前に行わている。スペイン代表はワールドカップで早々とグループリーグ敗退をしてしまったが、ひとつの大会の失敗したからといって、国内におけるフットボールの地位は揺るがない。2大クラブの人気も未来永劫変わらないだろう。

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