ユダヤ人が残した強制収容所生活記録をガリシアで発見

世界大戦でナチスドイツによって強制収容所に入れられたユダヤ人の収容所生活を記録した書類が入る箱が、スペイン、ポンテベドラ県マリンで見つかり、同書類の調査が行われている。

見つかった記録書類は合計2箱で、偶然にも箱が保存されていた家屋を解体中にプロモーターにより発見された。2箱のうち1つは、マリンの旧町長フランシスコ・ベイガ氏の仲介で現在の所有者の元からトレドのセファルディ博物館に、そしてもう一つは、アメリカ、ワシントンにあるユダヤ人博物館に送られた。

ベイガ氏と箱を発見したプロモーターによると、記録書類はベルリン郊外のシュパンダウ収容所からガリシア州のマリンに渡ってきた2人のユダヤ人が残したもので、保存状態はそれほど悪くなく、文字をはっきりと読み取ることが可能だという。

この2人はマリンのある企業家の下で「就労者」として迎え入れられたらしいが、2人を救ったスペイン人企業家の名前を知る人はほぼいなく、書類にも何故2人がマリンに辿り着いたかなどの詳細は書かれていない。これらの箱と記録の調査は始まったばかりで今後詳しい調査が行われる予定である。

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