マラガ、人口が一年で最も増加する1週間

バケーションシーズン真っ盛りのコスタ・デル・ソルの玄関口マラガに、一年で最も人口が増加する1週間が訪れる。

毎年、8月15日の「聖母被昇天の日(聖母マリアが魂も肉体も天に上げられたことを記念する祝日)」と8月19日の「マラガの日」を含む1週間には、マラガの夏の名物、“フェリア(祭り)”が行なわれる。スペインでフェリアと言うと、セビージャの春祭りが有名だが、マラガのフェリアには夏の一大イベントとしてヨーロッパ中から観光客が訪れる。マラガ市の予想では、今年の来場見込み数は600万人で、その数はマラガ市の人口の約10倍に当たる。

マラガ市民、そしてマラガを訪れる観光客が心待ちにしている今年のフェリアは、8月13日(土)の午前0時に打ちあがる花火を合図にスタートし、8月20日(土)に終了する。昼間は、街の中心地でイベントが行なわれ、夜は、郊外に位置するフェリア会場で約1,000個の屋台(カセタ)と移動遊園地が夜通し楽しめる。

一方で、フェリアを訪れる人々のマナー低下が年々問題となっている。今年は、路上で放尿すると最高750ユーロ(約81,750円)の罰金が科せられる。また、ディスコやバル、ホテル内ではサンダル履き禁止の所もある。

マナーの低下が多くの弊害を生み出し、遂にはマラガ市がフェリアの時期を8月から9月に移行する計画を立てるなど、議論を呼んでいる。とはいえ、仮にフェリアが9月に移された場合、観光業にとって最も稼ぎ時となる8月の集客率の減少が懸念される。現在マラガ市は、今年のフェリアの状況次第で来年以降の開催時期を決定するとしている。来年も8月にフェリアが行なわれるためには、訪れる人のマナーが鍵となりそうだ。

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