未だにフランコ将軍が所有するラ・コルーニャの邸宅

1975年に死去したスペインの独裁者フランコ将軍は、スペイン北西部ラ・コルーニャ県フェロール市出身で、同県サダ町には生前家族が住んでいた邸宅が未だにフランコ将軍の所有物として存在する。

通常、独裁者が死去した場合、所有物は反政府軍などによって全て国の所有物となる場合が多いが、フランコ将軍死後36年経った今も、サダという港町には将軍所有のメイラス邸がある。

この邸宅にはフランコ独裁時代、作家エミリア・パルド・バサン伯爵婦人の子孫が住んでいたが、将軍に強制的に売却を迫られ手放さなければならなかった。

8月4日、メイラス邸の国への返却を求めたサダの住民やラ・コルーニャ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ビーゴなどその他の都市から集まった20名ほどのデモ隊が邸宅前に集まり、デモを始めた。彼らの話では今後さらに人が集まり、最低でも今月14日までデモを続けるという。

メイラス邸の契約書には、1938年12月にフランコ将軍のサインで“国家元首がそれを所有する”と記されており、将軍個人の名前のものではない、というのが彼らデモ隊の主張である。

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